サンプルページ、PDF) もあるほか、漫画の新聞も一種のシンボル化ではないかと思います。
WCAG 2.0 では、特定の場合には中間メディアたる代替テキストを提供しなくてもいいとされています。そのひとつが感覚的なコンテンツで、たとえばコンサートの動画があったとき、最低限「そこに動画がある」「それはコンサートの動画である」といったことが識別できる代替テキストがあればよく、「そのコンサートを聞いてどう感じたか」などの主観的な情報は必ずしも含む必要はありません。
技術書で失敗例として挙げられているのが、代替テキスト無しでの類似文字の使用です。これは、ある文字の代わりに見た目のよく似た文字を使うことで、ひらがなの「し」の代わりにギリシャ文字の小文字イオタ (ι) を使う、漢字「神」の代わりにカタカナと漢字を並べて「ネ申」と書く、といった例があります。このことは、文字を直接ソーステキストに埋め込んだ場合だけでなく、HTML の文字参照や JavaScript のエスケープシーケンスなどで間接的に埋め込んだ場合にも当てはまります。
ただし、何が何でもダメというわけではなく、適切な代替テキストが指定されていればいいようです。技術書には、代替テキストの指定方法として、abbr 要素とその title 属性を使った例が載っています。
<abbr title="化物語">イヒ牛勿言吾</abbr>
WCAG 2.0 での重要な概念が「アクセシビリティ・サポーテッド」(本文、解説書) です。これは、コンテンツが実在の支援技術 (拡大鏡、スクリーンリーダ、代替ポインティングデバイスなど) で利用可能でなければいけないということで、技術書の中にも特定のブラウザや支援技術に関する注意書きが見られます。
持ち運びできる円盤式点字ディスプレイがヒットしているそうです。あらかじめテキストを記憶しておいて電車の中で読むといったことが可能で、音声よりも速く読めるとか。
代替テキストを点字や音声に変換する際の指針として、音訳マニュアルが役に立つそうです。点字では、単に読みをそのまま抜き出せばいいというわけではなく、「橋」「箸」「端」はそれぞれ区別がつくよう説明を加えるなど、さまざまなノウハウが必要とされるようでした。
サイトのヘッダやサイト全体にまたがるナビゲーションなど、ページの本文とは関係ない部分を読み飛ばせるような仕組みをブロックスキップといいます。ブロックスキップの実現手法の一つとして、ページの先頭に本文へのリンク (視覚メディアではしばしば非表示にされる) を付けるナビゲーションスキップ (スキップリンク) があります。
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