11 月 8 日に行われた Firefox Developers Conference 2009 にて、secondlife さんとともにはてなブックマーク Firefox 拡張に関する発表を行いました。発表資料は次の通りです。
資料中に約 3500 行の XML とありますが、この中には XBL[LINK] 内に直接書かれた JavaScript コードの行数も含まれていると思います。XBL は、特定の機能を持つ要素が複数存在する場合に威力を発揮します。Mozilla のウィジェット (ボタンやメニューなど) のソースを読むためには XBL のあらましを知っておく必要があると思うのですが、意外と認知度は低いようでした。
他の発表では、「ビッツにおける拡張機能開発」のユーザーの反応やサポートに関する話題が興味深かったです。ソフトウェアを広く使ってもらうには、ユーザーの反応に対し、肯定的であれ否定的であれ、すばやく対応することが重要なんだと実感しました。(たとえば Piro さんは、ユーザーの要望に従わないことを、理由を挙げて丁寧に説明しています。)
また、Aza さん、amachang さん、Piro さんによるトークセッションでは、「グローバルにするためにはローカライズしなければならない」という Aza さんの言葉が心に残りました。以前、奥 (kazuho) さんからも同じ言葉を聞いたことがあり、世界に通用するソフトウェアを作る人間の意識を垣間見た気がします。
懇親会で Aza さんに、Jetpack の HTML を使った UI が、外観やアクセシビリティ API を通したアクセスの点で、OSネイティブのウィジェットや XUL を使った UI と異なってくることについてお聞きしたかったのですが、私自身質問の要旨をまとめきれず、ちぐはぐな応答になってしまいました。ただ、WAI-ARIA の話を出されていたので、そうした仕組みを通じて (あるいはそれを背後で行ってくれるライブラリを使って) OS からのアクセスも確保していこうということだと思います。
懇親会は料理のほうも素晴しく、私はもっぱらアボカドとえびのサラダと、Firefox 5 周年ケーキの切れ端をぱくついていました。はてなステッカー (前日人に尋ねられるまで配布されることを知らなかったのですが) が予想外の人気で、私もじゃんけん大会に参加したものの、あえなく 1 回戦敗退です。
普段 Web 上でお世話になっている方々や、Mozilla を陰日向から支えてきた方々と直接お会いすることができ、非常に楽しくまた有意義なイベントでした。拡張開発の機会を与えてくださったはてなの皆さん、発表の場を用意してくださった Mozilla Japan の皆さん、発表にお越しいただいた皆さん、そして Mozilla と Firefox に対して多大な貢献をされてきた皆さんに深く感謝します。
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