先日大阪で開催された「D2D アクセシビリティ勉強会 〜WAI-ARIAでアクセシブルにしてみよう〜」に参加しました。Web ページ (特に JavaScript を使った動的なもの) のアクセシビリティを高めていくための話と演習です。
前半は SAWADA STANDARD DESIGN の澤田さんによる発表「WAI-ARIAの考え方と使い方を整理しよう」です。
後半はグループごとに分かれ、実際に WAI-ARIA を使ってみる演習です。グループごとに「新着情報」「アコーディオン」「タブメニュー」の三つのお題の中から二つを選び、WAI-ARIA の属性を適宜追加していきました。回答発表時には VoiceOver での読み上げ確認も行われました。
各グループでの議論のポイントおよび回答例はみるくさんの「D2D アクセシビリティ勉強会 〜WAI-ARIAでアクセシブルにしてみよう〜を開催しました。 - White Stage」に掲載されています。
「新着情報」では「続きを読む」リンクにラベルや説明を追加するか議論し、私のグループでは「過不足なく」という観点から (説明過剰にならないように) 結局追加しませんでした。しかし、視覚障碍者は Tab キーでリンクだけたどっていくこともあるので、リンクにも何の続きかわかるようラベル (aria-labelledby
属性、aria-label
属性) や説明 (aria-describedby
属性) を付けたほうがいいとのこと。
回答例を見ると、
<dl>
...
<dt id="day01">2016年5月8日</dt>
<dd>
<p id="headline01">第6回 D2D アクセシビリティ勉強会でアクセシブルなフォームを作成!</p>
<a id="more01" href="news01" aria-labelledby="day01 headline01 more01">>>続きを読む</a>
</dd>
</dl>
のように aria-labelledby
属性に自分自身の ID を指定しており、そんなこともできるのかとびっくりです。
CMS で生成された内容に適用しやすいよう、新着情報への WAI-ARIA の属性の指定を JavaScript で行うというチームもありました。サーバー側でやるかクライアント側で付与やるかはさておき、指定を (そしてできることなら検証も) 自動化していくのは、広く利用されるために重要なことでしょう。
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