ECMAScript 仕様の連鎖生成規則
2021-12-19


この記事は JavaScript アドベントカレンダーの 19 日目の分です。


JavaScript の言語仕様は ECMAScript として策定されています。ECMAScript の仕様書を読んでいくにあたって注意すべき点として、連鎖生成規則 (chain production) に対する挙動の記述が省略されているかもしれないということが挙げられます。筆者は当初このことに気づかず、「この生成規則に対する Runtime Semantics が定義されていないけど、どうなっているんだろう?」と悩みました。

連鎖生成規則とは、finally 節に対する生成規則

Finally :
finally Block

のように、生成規則の右辺に非終端記号がひとつだけ存在するものです。終端記号はいくつあっても (ひとつもなくても) 構いません。この場合、Finally 生成規則に対する Runtime Semantics は、その右辺に存在する非終端記号 Block に対する Runtime Semantics がそのまま呼び出されるというものになります。

[JavaScript]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
 powered by ASAHIネット