Web 開発者の責任 (翻訳)
2009-05-06


John Resigによる A Web Developer's Responsibility という記事が素晴しかったので、著者の許可を得てここに日本語訳を掲載します。


Web 開発者の最大の負担は、ブラウザのバグと非互換性への対応に膨大な時間を費やすことであるといって間違いないでしょう。それゆえに、それらへの対応に不満をいうのは、Web 開発者全員の常となっていました。ブラウザのバグは迷惑でいらだたしく、仕事を大幅に難しくします。

ブラウザのバグはとてもいらだたしく、通常の開発における最大の負担です。ですから、開発対象のブラウザが、自身のバグを見つけ修正できるようにしてやるのは、すべての Web 開発者にとっての責任です。自分が見つけたバグに対して責任を持ち、「ほかの誰かがこれを見つけるだろう」とは思わないことで、ブラウザの進歩の速度は加速していくでしょう。

ブラウザを支援する解決策は 2 段階からなります。第 1 に、ブラウザのバグを見つけるたびに、個別のブラウザへバグ報告を登録しましょう。第 2 に、自分のサイトを主なブラウザの最新のビルドで積極的にテストしましょう。

Web 開発者の圧倒的多数は、一度もブラウザベンダにバグ報告を登録したことがないばかりか、ブラウザのナイトリー版を使ったことさえありません。これは恥じるべきことです。考えてみれば、ブラウザの何が異常かを評価するのに、ブラウザでの開発に日々を費やす人ほどその資格がある人というのはほとんどいないのです。

ブラウザのバグを登録せず、ナイトリーでのテストもしないプロの開発者を見たとき、私は特に驚きました。ほとんどの開発者の主な仕事のひとつに、クロスブラウザの問題を取り繕うことがあります。よって、バグの数を減らす (そして仕事を劇的に単純化する) ことは最優先事項になります。

私は個人的に全主要ブラウザベンダにバグ報告を登録してきて、良い報告を生み出すいくつかの特徴に気づきました。

良いバグ報告の登録方法

良いバグ報告を生み出す 3 つのポイントは、分類、テストケース、そして単純化です。正しく分類され、単純化されたテストケースが提供されたバグは、どんなものでもブラウザの開発者によるレビューが保証されます。

バグを登録する場所から始めましょう。

バグ報告を登録する

大抵、バグ報告を登録するときは、実際の提出フォームへたどり着く前に、いくつかの深い層を通り抜けなければいけません。最も利用すべきフォームの直接の URL を以下に示します。

バグを登録するときは、登録対象のブラウザの最新のナイトリー (後で説明します) でもテストしておきましょう。これは、ブラウザの開発者が最初に尋ねることのひとつです。もしそのブラウザの現在の開発版でも依然としてバグが存在し、いまだ修正されていないことを示せたのなら、ブラウザの開発者たちはずっと簡単に取り組み始められるでしょう。

注: 多くのバグ報告ページは、報告を提出する前にアカウントの作成を求めてきます。これは迷惑ですが負担は 1 回きりです。

バグを分類する


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